あなたの場合はいくらまで?無理のない返済の計算方法
[PR]当サイトには広告が含まれます
お金を借りる時は、「無理のない返済計画を」なんて言われますよね。
もちろん、無理のある借金をしてしまえば、お金が返せなくなって最悪は自己破産です。でも、「無理」「無理じゃない」の判断って、実際にはどうしたら良いんでしょうか?
「無理と思うか思わないか」で判断しない
いわゆるスポ根、体育会系なマンガやドラマでは、よくこんなセリフがありますよね。
「無理って思わなければ無理じゃない!お前はまだ頑張れるんだ!自分を信じろ!頑張れ!」
確かにお金の面も、ド根性でなんとかなる部分もあります。根性でバイトをしまくってお金を稼いだり、ものすごく節約したり…etc。
でも、冷静に考えれば、それってもう無理してますよね?
お金の話は、「根性で解決」ではなく、「冷静に考えること」が大切だと、私は思います。
「毎月5万円の返済か…。ちょっとキツそうだけど、頑張れば返していける!」
「一日1万稼げる派遣のバイトを、毎月5日間やればいいんでしょ?疲れるけど、気合で頑張ればなんとかなる!」
「世の中にはもっと頑張ってる人もいるんだし、私はまだこのくらい、無理じゃない」
私自身、そういった「根性に頼る」判断をした結果、お金が返せなくなり、さらに体も壊して入院し、両親や親戚に泣きついて何とかしてもらった、とてもニガい経験があります。
「無理と思うか思わないか」で判断すると、無理なことも、「無理じゃない」と考えてしまいがち。ですが、お金のことに関しては、もっと冷静な判断が必要だと思います。
では、お金の借り入れを「無理」か「無理じゃない」かを、冷静に考える方法はあるんでしょうか?
業者は数字で判断している?無理のある借入・無理のない借入
無理のある借入を防ぐために、現在は「総量規制」という法律があります。これは、年収の3分の1以上の借り入れを禁止する法律です。
つまり、国としては、「年収の3分の1以上 = 無理のある借金」「年収の3分の1以下=無理のない借金」だと考えている、と言えそうです。
これと別に、消費者金融や銀行も、別の判断基準を持っていると言われています。それは、「返済負担率」による計算です。
返済負担率とは、毎月の返済額を12倍して「一年あたり」に換算し、それと年収の比率を求める計算です。
たとえば、一か月の返済額が3万円、年収が250万円の場合、次のようになります。
返済負担率 = 14.4%
この返済負担率が一定以下なら「無理がない」、一定以上になると「無理がある」という判断ができます。
一つの例として、こんな基準で考えてみましょう。(※実際には、各社によって基準値は違う場合もあります)
先ほどの「年収250万円の人」の例は、返済負担率14.4%なので、まだ大丈夫ですね。ですが、さらに借入を増やして、月々の返済が5万5千円になったとしましょう。すると返済負担率の計算は…
返済負担率 = 26.4%
となります。年収300万円以下なので、基準値の25%を越えてしまいますね。
つまり、年収250万円で、月々5万5千円の返済がある借金は、「無理のある借金」となります。
自分の「大丈夫ライン」を計算しておこう!
いかがでしょうか。返済負担率の計算を使うと、「無理がある/無理がない」の判断が、数字から冷静にできると思います。
また、これを応用すれば、「自分は、いくらまで借りても無理がないのか」を、具体的に計算することもできます。
= 無理がない月々の返済額
年収250万円の場合、返済負担率の基準は25%なので、次のようになります。
= 約5万2千円
もちろん、実際には一人一人の事情もあるので、「年収250万円なら、毎月5万2千円の返済は誰でも無理がない」とは言い切れません。返済計画を立てる時の、一つの基準として考えてくださいね!