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パチンコ軍資金は投資なのか~総量規制の対象外にはならない理由~

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個人事業主や自営業者は、総量規制の対象外になる」という話をご存知ですか?

キャッシングやカードローンなど、個人向け融資には、「総量規制」という借り過ぎ禁止の法律があります。
これにより、年収の3分の1以上の借入はできません。

ところが、この規制は「個人事業主・自営業者」は対象外になっています。理由は次の通りです。

事業主の場合、設備投資や事業拡大で、大きな資金を借り入れる必要があるため
事業資金の場合、事業を通して“お金を増やす”ことができる《投資》となるため
機会を掴んでも、必要な資金が調達できないと、成功のチャンスを逃してしまう恐れがある

もし、個人事業主や自営業者も「年収の3分の1以上は借りられない」となると、困ったことになってしまいます。
ビジネスチャンスがあっても、必要な投資ができず、成長の機会を逃してしまうかもしれません。
そうなれば、多くの事業が伸び悩み、日本経済全体にも悪影響を与えてしまいます。
こういった理由から、総量規制の対象外になっているんですね。

 

パチンコ・パチスロ軍資金は投資じゃない?総量規制に引っ掛かるのは不公平?

パチンコ・パチスロ

さて、前置きが長くなりましたが、今回の本題に入りましょう。
パチンコ・パチスロのプレイヤーの方は、こんな風に思いませんでしたか?

『投資って言うなら、俺たちの軍資金だって投資だぜ!なのにパチンコ・パチスロ軍資金の借入は総量規制に引っかかるじゃないか!そんなの不公平だ!』

…はい。
言われてみれば、確かに不公平かもしれません。

パチンコ・パチスロは、勝てばお金が増やせるので、《投資》と言えなくもなさそう
『高設定台をゲットした』など、大きなお金を投資したい機会もある
機会を掴んでも軍資金が足りないと、大勝できない恐れもある

 

という風に考えていけば、パチンコ・パチスロの軍資金だって、総量規制の対象にならないほうが、有利そうに思えますよね。

ですが実際には、いろいろな事情が関係してくるんです。

 

理由1:パチンコ・パチスロは“遊戯”である

まず、これが一番大きな理由かもしれません。
パチンコ・パチスロは、お金を稼ぐ《ビジネス・投資》ではなく、“遊戯”とされています。
遊戯…つまり“遊び”です。

遊びですから、お金を増やすことは“できない”と、本来はされています。
そのため、パチンコ店・パチスロ店の店内には換金所がありませんし、店員さんに換金所の場所を聞いても「お答えできません」と言われてしまうんですね。

パチンコ・パチスロで勝ってもらえるのは、あくまで「景品」です。
たまたまお店の近くに、その景品を現金で買い取る、“まったく別の古物商店がある”という話になっています。

…この仕組みをどう思うかは人それぞれだと思いますが、現状はこうなっているんです。

ともかく、パチンコ・パチスロは、「お金を増やす、稼ぐものではない」とされています。
ですから軍資金も、『お金を増やすための《投資》の元手“ではない”』となります。
あくまで《遊びに使うお金》ですから、個人事業主や自営業者の《投資するお金》とは異なります。

したがって、総量規制の対象となるわけです。

 

理由2:ギャンブルは胴元が勝つようにできている

「パチンコ・パチスロはビジネスではなく遊戯である」

これを言ってしまうと“元も子もない”感じがするので、もう少しだけ考えてみましょう。
例えば…あり得るかわかりませんが、こんなビジネスだと考えます。

「パチンコ店で勝って景品を“仕入れ”て、近くの古物商に“売却”する、“個人事業”である」

…これなら、一応は何となく筋は通りそうな気がします。
実際は無理もある気がしますが、ここでは仮定の話として、パチンコ・パチスロをビジネスにしてみましょう。
パチンカー、スロッターのみなさんも、今だけ個人事業主の気分になってみて下さい。

さて、個人事業主・自営業者は「総量規制の対象外」とはいえ、事業用のお金を借りるためには、厳しい“事業の審査”を受ける必要があります。

簡単に言ってしまえば、

「この事業で本当に稼げるのか?」
「本当に続けていけるのか?」

 

ということを、審査されるわけです。
このポイントで、ちょっと考えてみましょう。

「パチンコ店で勝って景品を“仕入れ”て、近くの古物商に“売却”する“個人事業”」

どうでしょう?
このビジネス、成功すると思いますか?

ギャンブルは基本的に、最終的に胴元が勝つようにできています。
遊んでいれば、一時の大当たり、大勝はあるかもしれませんが、プレイヤーが常に勝ち続けることは、基本的にできません。

ですから、「こういうビジネスです」と言い張ったところで、結局は事業としての信頼性に欠けてるため、どこもお金を貸してくれないでしょう。

 

結論:パチンコ・パチスロ軍資金は投資ではないし、総量規制の対象にもなる。

それでは、今回の話をまとめましょう。

『個人事業や自営業の借入は、投資もあるから総量規制の対象にならない?だったらパチンコ・パチスロの軍資金だって投資じゃあないか!』

という発想からスタートしたのですが、

そもそも、パチンコ・パチスロは“遊戯”なので、“事業”にはならず、“投資”にもならない
仮に“事業”だと考えても、ギャンブルは胴元が最終的に勝つので、事業審査に通らない

以上2点により、やっぱり無理でした。

結局のところ、どう理屈をこねくり回しても、パチンコ・パチスロ軍資金は投資ではなく、総量規制の対象にもなります。

パチンコ・パチスロは遊戯です。
ハマリすぎず、お金も使い過ぎず…。
勝ちも負けも楽しめる、“前田慶次”のような粋なプレイスタイルで遊びたいですね。

前田慶次
画像引用:http://www.hananokeiji.jp/

 

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