パチンコ依存症 借金地獄

付き合い始めた時は、真面目で良い人だったのに…どうして？ほんとショックです。
彼は「トータルでは勝ってる」とか、「心配しなくていい」とか言ってるんですけど、絶対に信じちゃダメですよね。
でも、彼のこと信じられないって、それだけでツラいし…。
本当にやめてもらいたくて、一生懸命、言ってるんですけど、全然聞いてくれません。
やめて欲しいって、話をすれば「わかった」って言ってくれるんですけど、またすぐ隠れてパチンコに行っちゃいます。
私にバレたくないみたいで、隠れて行くんですけど、行った日は様子が違うのですぐわかります。
問い詰めると白状して、謝ってくれるんですけど、何日かたてばまた…って感じで。

たぶん借金もしてると思います。
それ以外は本当に優しくて、いい人なんですけど…。
やっぱりもう別れるしかないでしょうか？
できればパチンコとか、ギャンブルやめてもらって、また元の彼に戻って欲しいし、ずっと付き合っていきたいと思ってるんです。
でも、このままじゃ絶対ムリ…って思っちゃってます。
私、どうしたらいいんでしょうか？

パチンコやスロットにハマってしまうことは、いわゆる「パチンコ依存症」とも呼ばれています。
パチンコやスロットは、一応は“遊戯”(遊び、アミューズメント)とされているので、あまりイメージが湧かないかもしれません。
「遊びなんだから、自分の意志でやめられるハズ」と思いますよね。
ですがパチンコやスロットの場合、依存症になると、自分でも止めたいと思っても、止められない状態にまで至ってしまうんです。
パチンコ依存症の方の体験談を読むと、本人もツラい思いをしていることが、よくわかります。
「このままではいけない」「罪悪感」
「自分が崩れてしまう」「誰かに助けて欲しい」
そんな言葉が並んでいます。

恐らく彼氏さんの場合、このパチンコ依存症の“なりかけ一歩手前”の状態ではないでしょうか？
あなたに隠れて行ってしまう点で、危険信号だと思います。
後で詳しく説明しますが、パチンコ依存症は、れっきとした病気です。
ですので、ここで私が“診断”することは、残念ながらできません。
ただ、そういった病気の可能性があることを、まずは念頭に置いて、対応を考えていきましょう。

“病気”への対応と、“お金”への対応

さて、パチンコ依存症の場合、対処が必要なものが、二つあります。
一つは“病気”…つまり、依存症そのものです。
これは、個人の努力や、我慢、がんばり、気持ちでどうにかなる問題ではありません。
もはや病気である…としっかり捉えて、心療内科(メンタルクリニック)を受診して下さい。
パチンコ依存症は、医学的にも認められている、心の疾患だからです。

国際保健機構(WHO)の国際疾病分類ICD-10、アメリカの診断基準DSM-Ⅳ、二つの国際基準でも、「病的賭博(pathological gambling)」と定義されています。

パチンコにハマったくらいで病院なんて…という思いは禁物です。
もちろん、国際基準で病気と定義されていますから、日本の心療内科でも、しっかりと病気として認識されており、治療も行われています。

“お金への対応”も忘れずに！

さて、パチンコ依存症を乗り越えるためには、“お金の問題”の解決も必要です。
ほとんどの場合、この疾患になっている方は、それなりの借金を抱えてしまっているからです。
コツコツ真面目に返していくのが基本です。ですが、事情を説明すれば、返済スケジュールの見直しなど、協力を得られる場合もあります。
まずは連絡を取り、きちんと事情を説明しましょう。
また、利息の支払が多すぎて、元本(借りた額)をなかなか返せないという場合は、「おまとめローン」を検討してみましょう。
「おまとめローン」は、今ある借入金を、金利の安いローンに借り換えて、返済をラクにするサービスです。
こうしたサービスを正しく利用することで、無理なくお金の問題が解決できる場合も多いんですよ！

パチンコ依存症を乗り越えるために…

ご質問者様は、パチンコにハマってしまった彼と、別れようか悩んでいらっしゃいますね。
ですが、「以前のステキな彼に戻ってほしい」というお気持ちも書かれています。
私に言えるのは、一つだけです。
「パチンコ依存症＝病的賭博を正しく理解し、“病気”と“お金”の問題に、二人で真剣に取り組めば、ステキな彼が戻ってくる可能性は、必ずある」
ということです。
諦めずに、しっかりと向き合って下さい。
お二人が幸せな将来を掴めるように、私も応援しています。