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出産費用を借りて赤ちゃんを産んだ体験談

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まずは、出産費用を借りて赤ちゃんを産んだ、Aさんの体験談をご紹介します。

20代フリーター、妊娠して“おめでた婚”に

Aさんは当時、20代のフリーター女性。
のちに旦那さんとなるパートナーも、20代の派遣社員。
二人とも非正規で働いており、お金の余裕はあまりない状況だったそうです。

そんな中、避妊していたにも関わらず、Aさんのお腹に彼との赤ちゃんができました。

「出産も子育ても、お金を考えると厳しいかもしれない。
だけど、せっかく授かった大切な赤ちゃん。産んで育てたい。」

と、Aさんは思ったそうです。
パートナーもAさんの気持ちを受け入れてくれて、二人はすぐに入籍。

「本当は結婚式も挙げたかったけれど、今はこの子のことが第一。
そう思って、お金のかかる式は挙げませんでした。」

 

出産費用が足りない…!借入するしかない?

お腹の赤ちゃんの出産が第一!
そう考えてスタートした二人の新婚生活。

相変わらずお金の余裕はありませんでしたが、「出産一時金がもらえるから、それで出産費用は何とかなる」と考えていたそうです。

ところが、お腹の赤ちゃんが育っていくうちに、定期健診で思わぬ事実が発覚。

「胎盤が子宮の出口をふさいでしまっていて、自然分娩が難しくなる可能性があります。」


医師にそう伝えられた時、二人とも真っ青になってしまったそうです。
危険なお産になるかもしれない…。
そうなると、費用も出産一時金だけでは、足りなくなる恐れがあります。

迷った挙句、お二人は、「万が一に備えて出産費用を借り入れる」ことに決めました。


「分娩費を借りる準備は、早いほうがいい」。

旦那さんは素早く行動し、カードローンを契約。
派遣社員だったため、限度額(借入できるお金の上限)に限りがある…と覚悟していたものの、なんと50万円の借り入れ限度額で契約できたそうです。

 

借りたお金のおかげで無事出産。でも返済が大変に…

事前の予想どおり、Aさんの出産は難産になってしまったそうです。
ですが、あらかじめカードローンに契約しておいたおかげで、すぐに借入ができ、出産費用は十分。

大変なお産を乗り越えて、Aさん夫婦の子育て生活がスタートします。


「お産の費用は何とかなったんですけど、その後の生活が、しばらく大変でしたね。
育児費用も掛かって、借りたお金の返済もあって…。
借金苦だとは思いませんでしたけど、本当に、無いものづくしの生活でした。」


フリーターで産休が取れなかったこともあり、Aさんは出産前に仕事を辞めていました。
頼りになるのは、派遣社員の旦那さんの収入のみ。

当サイトの計算だと、夫婦二人+赤ちゃん1人の生活費は、最低限で見積もっても月々17万円~20万円程度。これに借金の返済も加わります。

夫婦二人と赤ちゃん1人の生活費、さらに借金の返済も抱えていて、どうやってやりくりしたんでしょうか?


「もう本当に、旦那が頑張ってくれた、としか…。
結婚前から続けていた派遣の仕事で、だいたい月に13万円ぐらい。それと別に、休みの日や深夜にもバイトをしてくれて、それで一か月17万~20万円ぐらい稼いでくれました。」

「あとはもう、ひたすら節約です。
お化粧品も洋服も、ほとんど買えませんでした。」

出産費用を借りて、返済しながら子育ては毎月いくらかかる?

Aさんご夫婦の、「出産直後の生活費・医療費」の一か月あたりの内訳を、大まかに教えてもらいました。

・家賃:8万円
・水道光熱費:1万2000円
・通信費:8000円
・食費:3万円
・日用品費:3000円
・衣類費:5000円
・医療費:5000円
・カードローン返済:1万円
・その他雑費:3000円

合計で、15万6000円です。
カードローンの返済を含んでいるので、実際に掛かった生活費は、14万6000円になります。
かなり切り詰めた生活だったことがわかります。

まず注目したいのは、通信費。
相場の半分ぐらいではないでしょうか?
お二人で8000円ですから、携帯電話回線のみ、夫婦(家族)で安くなるプランを活用したのだと思います。この金額だと、自宅のネット回線はナシみたいですね。


もっとも驚くべきは、食費です。
一人暮らしでも、一か月の食費の平均が4万5000円。
夫婦二人+赤ちゃん一人で、月々の食費3万円は、相当徹底した節約の現れでしょう。


小さな赤ちゃんがいるので、医療費も気になりますね。
ですが意外とこちらは安く、毎月5000円ぐらいに収まっています。
乳幼児の医療費って、実はほとんど掛からないようになっているんですよ。


そして気になるカードローンの返済。こちらは毎月1万円とのこと。
30万円~50万円ぐらいの借入であれば、毎月1万円ぐらいの返済で済むカードローンも増えているんです。
だから「借金の返済」といっても、毎月の返済額は、そんなに驚くほどの数字にはならないんですね。

 

『生活は苦しいけれど、本当に産んでよかった』

Aさんご夫婦の、「ギリギリの育児生活」は、お子さんが3歳になって、幼稚園に入るまで続いたそうです。

「幼稚園に預けて、昼間私もバイトできるようになってからは、随分と楽になりましたね。まだ貯金は全然できませんけど…。でも、以前よりかは。」


そんなギリギリの育児生活、振り返ってみて、どのような感想をお持ちなんでしょうか?
最後に、『お金がないけれど、赤ちゃんを産みたい』という女性やカップルに向けて、アドバイスをお伺いしてきました。


「本当に大変ですよ(笑)
お金がないと、あれもこれも、全然できませんから。
とにかく工夫して、知恵をしぼって、何とかやるしかないです。

でも、やっぱり子育てって楽しいですよ。
毎日が充実で、いろんなことが起きるし…。
苦労もありますけどね、でも、子供の顔を見ると、つらさなんて全然。
この子を産んでよかったって、本当に思えます。」


「産む前は、絶対に無理、(お金の無さに)耐えられない…って思ってましたね。
でも、実際に産んで育ててみると、たいていのことは、『この子のため』って思うと耐えられるし、つらくないんですよ。
自分でも思ってた以上に頑張れてるな、って(笑)」


「お金がなくて本当に大変」「育児費用も借金の返済もあって、毎月全然お金が足りない」…そんな苦労話も、幸せそうな笑顔で話されるAさんが、とても印象的でした。


幸せは、お金だけでは測れないものがあるんだな…と、改めて思わせてくれるエピソードだと思います。

借金を抱えての出産・育児は、確かに大変で、つらいものがある…。
でも、それが絶対に不幸なのか、幸せではないのか…と言われると、「それでも幸せ」という方もいるということですね。


以上、出産費用を借りて産んで良かったというAさんご夫妻の体験談をご紹介いたしました。

 

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